本日の滅菌管理、高圧蒸気滅菌器試運転からご報告いたします。
物理的インジケータは滅菌完了。蒸気浸透性試験のボウィーディックテストも合格。管腔器材の蒸気浸透性試験ヘリックスも合格しております。
本日は5回滅菌器が稼働しております。全て滅菌完了しております。ただ、この滅菌完了は、無菌性を保証するものではなく、滅菌に至条件を通過した証明に過ぎません。滅菌の保証は生物学的インジケータによってのみ証明されます。
歯科では管状器具が多く使用されますので、毎回の滅菌にはヘリックステストを入れております。本来ならば生物学的インジケータを毎回入れるのが理想ですが、培養に時間がかかる事、またコストの面から見ても臨床には適しません。机上の理論ではなく、実際に事項できる事が大切です。
本日は7名の患者様が来院されました。当院では診療の前に患者様の目の前で使用器具を開封し、インジケータの色の変化を共に確認して頂いております。
10時間後、物理的インジケータはコントロールはPositive。これは内部に生の細菌が入っており、滅菌していないためアンプルを折ると細菌と培地が混ざりますので、細菌の活動にともないアンプルの色が変化していきます。
滅菌したものはNegative。これは内部の細菌は滅菌した事により死滅しますので細菌の活動による培地の色の変化はありません。
本日も滅菌が保証されております。今日も安全で安心な器具な診療を提供できました。
イリタニオフィス滅菌管理研究会