東京歯科医療安全・感染制御研究会 ~ 滅菌管理部 sterilization & infection control ~

Advanced Care Dental Officeの滅菌管理研究会 オートクレーブ・プレバキューム高圧蒸気滅菌器のボウィー・ディックとヘリックス試験(BOWIE & DICK Test / Helix Test)、Class6/ケミカルインジケータ CI 結果を公開。BA(生物学的モニタリングテスト)東京超高画質マイクロCTスキャン顕微鏡歯科

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2014.06.11 正常な皮膚の生理学

おはようございます。

本日も高圧蒸気滅菌器試運転結果よりご報告いたします。

物理的インジケータは滅菌完了。同封しております、ヘリックスおよびボウィーディックテストともに合格しております。

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本日は4回滅菌器が稼働しております。

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同封しております、ヘリックスも全て合格しております。

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本日は3名の患者様が来院されました。

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患者様ごとに包装された器具内部に同封しております、クラス6のインジケータとヘリックステストの結果です。全て合格しております。

当医院では診療の前に患者様の目の前で個別に包装された器具を開封し、内部の化学的インジケータ(試験紙)の色の変化を見て頂いております。本日使用された器具は全て内部まで蒸気が滞り無く浸透しており、滅菌がされた器具となっております。

10時間後、生物学的インジケータ結果です。

コントロールはPositive、滅菌したものはNegativeを示しており、本日も滅菌保証がなされております。

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物理的インジケータ、化学的インジケータ、生物学的インジケータの3つの合格をもちまして、本日も滅菌保証がなされております。

 

本日も安全な診療をする事ができました。

 

今日のトピックス

正常な皮膚の生理学

皮膚の主な機能は、水分の損失を減少させること、および摩耗的作用や微生物からの保護、さらに環境に対し透過性のあるバリアとして働く事です。皮膚の基本的な構成は、最も外側から内側の層への順に、まず表面層表皮層真皮層皮下組織と続きます。経皮的吸収に対するバリアは、皮膚の構成の中で最も薄い角質層内にあります。角質層には角質細胞が含まれており、これは平らで多面球体をした無核細胞で、表皮層にある最終的に分化されるケラチン生成細胞(ケラチノサイト)の残骸です。角質細胞は主に、交差結合したタンパクや、共有結合した脂質で安定化した細胞包膜に囲まれた不溶性のケラチン束からなります。角質層の角質細胞を互いに結合するのは、極性構造であり、これが角質層の結合に関与しています。

角質層の細胞間域は、主にケラチノサイトの最終的分化の際の層状体の細胞外分泌により産出された脂質からなります。細胞間脂質は皮膚バリアとして作用するために必要であり、唯一の連続的な領域を形成します。角質層のすぐ下にあるのは表皮層であり、角質層の合成を担う10〜20層の角質上皮細胞の層からなります。この層には、皮膚の色素沈着に関与するメラニン細胞、抗体生成や免疫反応に関して重要なランゲルハンス細胞、正確な役割がまだ完全には解明されていない感覚受容におけるメルケル細胞をも含んでいます。ケラチノサイトが最終的分化の過程に入ると、平板化し角質細胞の特徴である大きさとなります。表皮層に血管網は含まれていなく、ケラチノサイトは間質液を通じた受動的拡散により下層から栄養を得ています。

皮膚はダイナミックな構造物です、バリア機能は下層の表皮の死、変質、圧縮からのみ得られるものではありません。角化と落屑のプロセスが密接に結びついており、角質層の合成は損失と同じ早さで行われています。皮膚のバリア形成は、恒常的な維持制限のもとにあることが、多くのデータによって確認されています。状況的証拠では、ケラチノサイトの増殖速度が、皮膚バリアの完全性に直接影響している事が示されています。増殖速度が全般にあがると、①栄養の接種②たんぱく質と脂質の合成③皮膚バリア機能に必要な前駆分子の処理に使える時間の3つが減少します。表皮増殖の増加速度が慢性的でありますが量的に小さな場合にも、皮膚バリアの機能の変化につながるかどうかは未だ明らかになっていません。したがって、刺激物によるバリア機能の低下のどの程度が、表皮細胞増殖によるものかもわかっていません。

角質層の経営に関して現在わかっている事は、皮膚バリアへの損傷に対する表皮細胞の反応の研究に基づいています。皮膚バリアを損傷する実験的操作には、

①皮膚脂質を無極性溶剤で抽出する

②接着テープを用いて角質層を物理的に剥離する

③化学的に誘発した刺激を与える

といった方法があります、こうした実験的操作のどれを用いても、経表皮的水分喪失として判定される皮膚バリア機能の低下につながります。最もよく研究されている実験形態は、マウスの皮膚をアセトンで処理する方法です。この実験によると経表皮的水分喪失がすぐにかつ顕著に増加し、皮膚バリア機能が低下します。アセトンによる処理は皮膚からグリセロリピッドとステロールを選択的に除去しますが、このことはそれ自体では十分と言えないまでも。こうした脂質がバリア機能に必要であることを示唆しています。界面活性剤は、細胞間脂質域においてアセトンのような作用をします。正常なバリア機能には2段階を経て戻ります。バリア機能の50%〜60%は通常6時間以内に回復しますが、完全な正常機能の回復には5〜6日を要します。

 

ご参考まで。

イリタニオフィス滅菌管理研究会

 

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