東京歯科医療安全・感染制御研究会 ~ 滅菌管理部 sterilization & infection control ~

Advanced Care Dental Officeの滅菌管理研究会 オートクレーブ・プレバキューム高圧蒸気滅菌器のボウィー・ディックとヘリックス試験(BOWIE & DICK Test / Helix Test)、Class6/ケミカルインジケータ CI 結果を公開。BA(生物学的モニタリングテスト)東京超高画質マイクロCTスキャン顕微鏡歯科

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2015.04.25 化学的インジケータ

おはようございます。

本日も高圧蒸気滅菌器試運転結果よりご報告いたします。

物理的インジケータは滅菌完了。同封しております、ヘリックスおよびボウィーディックテストともに合格しております。

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本日は7回滅菌器が稼働しております。

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同封しております、ヘリックスも全て合格しております。

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本日は8名の患者様が来院されました。

当医院では診療の前に患者様の目の前で個別に包装された器具を開封し、内部の化学的インジケータ(試験紙)の色の変化を見て頂いております。本日使用された器具は全て内部まで蒸気が滞り無く浸透しており、滅菌がされた器具となっております。

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10時間後、生物学的インジケータの結果です。比較対象となります、コントロールはPositive、滅菌したものはNegativeを示しております。

物理的インジケータ、化学的インジケータ、生物学的インジケータの3つの合格が揃いまして、本日も滅菌保証がなされております。

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今日のトピックス

各滅菌法における化学的インジケータ①

⑴高圧蒸気滅菌用CI

高圧蒸気滅菌の重要なパラメータは時間、温度、湿度であり、クラス5を除いてクラス3、4、6は反応する重要なパラメータの数、許容値の違いでインジケータが分類されます。クラス4、5、6は複数の重要なパラメータに応答します。

これらのインジケータの他に、クラス2に該当するボヴィー・ディックテスト用インジケータボヴィー・ディックテストパックが重要なインジケータ、インジケータシステムとして位置づけられています。ただし、ボヴィー・ディックテストは、真空脱気式高圧蒸気滅菌器に対して日常的に始業時に実施する性能試験です。滅菌チャンバー内の空気除去が確実に行われ、かつ適正な滅菌用蒸気が供給されたことをモニタリングする試験方法であり、滅菌条件を検知するものではありません。

⑵ボヴィー・ディックテスト用のインジケータ

ボヴィー・ディックテストパックに関する国際規格は、ISO11140-3、ISO11140-4、ISO11140-5に分かれています。

テストパックの構成

ボヴィー・ディックテストパックの原法は、折り畳んだ吸湿性の外科用再使用タオルから構成されます。ISO11140-3ではタオルのサイズは900mm×1200mm縦糸方向の糸使用本数は30±6本/cm、横糸方向の糸使用本数は27±5本/cm、タオルは新しく洗濯されたもものであり、アイロン掛けしてはいけません。タオルを折り畳み、約23cm×30cm以上の大きさとし、一枚ずつ交互に積み重ね、テストパックの高さは25〜28cmにします。タオルの総数は、タオルの厚さと摩耗度によって試験ごとに異なりますが、パックの総重量は7kg±10%でなければなりません。市販されているボヴィー・ディックテストシートをテストパックの中央に挟み、1枚の覆布でゆるく包装します。一方、ISO11140-5では外科用タオルを約25cm×30cmに畳み、テストパックの高さは25〜28cm、パック総重量4kg±5%を要求しています。ボヴィー・ディックテストパックの原法を簡易にした市販のテストパックには、再使用のものと使い捨てのものがあり、これらを用いるのが便利です。

また、テストシートのインジケータ試薬の塗付面積は、それが塗付された器材面積の最低30%以上でなければなりません。また、ISO11140-3およびISO11140-4では、隣接するインジケータ試薬の間隔は20mmを越えてはならないと定義されています。

テストパックの設置場所

テストパックは空の滅菌器の最も滅菌条件の悪い場所に水平に置く、通常、排気口上方がその場所の相当し、(排気口部の 10〜20cm上部)、滅菌器の下方、扉近くが一般的です。

試験方法

試験実施前に、滅菌器の暖機運転を行います。暖機運転の条件は、試験実施時の条件と同じです。推奨される処理時間は134℃で3.5分ですが、30秒単位の処理時間が設定選択出来なければ、処理時間は4分間とし、4分を超えてはいけません。あるいはインジケータ製造業者の規定する処理条件に従います。

乾燥は時間を節約するために省略してもよいですが、処理後、滅菌器内の余剰な蒸気およびテストパック内の蒸気を排除するために設定可能な最短の乾燥時間を設けても良いです。滅菌器から取り出したテストパックは熱いので、手や顔の熱傷を避けるために注意深く開封します。テストシートを取り出してその結果を確認します。

合格基準

テストシート内の中央部分が周囲と同じ色になれば合格です。重要なことは色の濃淡ではなく、テストシートの中央部分と周囲の色が同一であるか否かです。試験の結果を記録し、記録は他の滅菌器の記録と一緒に各医療機関で定めた期間、保管します。

不合格試験結果

テストシートの中央部分の変色が周囲の色相と異なる場合は、滅菌器の機能不全のために工程中に残留空気が存在しているか、あるいは滅菌器用蒸気の品質低下や空気漏れが発生している事を示しています。機能不全の全ての徴候を滅菌責任者に報告し、不良の原因を解明した上で修理したあと、再試験を行います。

 

ご参考まで。

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