おはようございます。本日も試運転結果よりご報告いたします。
物理的インジケータすべての滅菌完了。化学的インジケータのボウィーディックテスト、ヘリックステストともに合格しております。
本日は8階滅菌器が稼働しております。
同封しております、ヘリックスも全て合格しております。
本日は6名の患者様が来院されました。
10時間後、生物学的インジケータの結果です。
比較対象となる、コントロールはPositive、滅菌したものはNegative をしめしております。
物理的インジケータ、化学的インジケータ、生物学的インジケータの全ての合格を持ちまして、本日も滅菌保証がなされております。
今日のトピッックス
ウォッシャーディスインフェクターにおける洗浄:汚染特性
手術器械に付着する汚染の大部分が血液、体液、消毒薬、生理食塩水です。
血液や消毒薬はWD(ウォッシャーディウインフェクター)の加圧水流によって強い発砲挙動を示しますので、容器の中に残っている場合は、WDに積載する前に流水下ですすがなければなりません。
血液は水溶性ですが、時間経過とともにその一部が不溶性に変化して洗浄抵抗性が強まります。使用済み手術器械は出来るだけ速やかに洗浄することが重要です。
速やかに洗浄することができない場合には、血液の乾燥を抑制する乾燥防止剤を使用することが望まれます。
血液は電気手術器の熱や消毒薬によって不溶性に変性し、強い洗浄抵抗性を示します。器材の先端に焦げ付いた血液は、自動洗浄工程では除去できません。
血液が付着した手術器械を洗浄に先立ってグラタールなどの消毒薬と接触させた場合にも、熱による変性と同様の抵抗が生じます。
血液、消毒薬、生理食塩水はステンレス製手術器械と長時間接触すると腐食や錆の原因となりますので、手術中に局方滅菌精製水を用いて手術器械を適切に清拭します。
ただし、リスクマネジメントの観点から、生理食塩水と局方滅菌精製水を術中に取り違えないように、容器の種類や色で識別する工夫が必要があります。
ご参考までに。
イリタニオフィス滅菌管理研究会